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ホンダ・クロスカブ110(JA60型)は、ツーリングから日常使いまで幅広く活躍する大人気の原付二種バイクです。アウトドアテイストなルックスと丈夫な車体、そして扱いやすいエンジンは、初心者からベテランまで多くのライダーに愛されています。
そんなクロスカブをさらに自分好みにカスタムしている人は多く、スプロケット交換によるギア比変更も定番メニューのひとつです。私自身、フロントスプロケットを純正の14Tから15Tに交換し、巡航時の回転数を下げて静かに走れる仕様へと調整しました。
しかしこの変更により、純正メーターの速度・距離表示に誤差が発生。それを補正・確認する目的で、サイクルコンピューター(サイコン)を導入しました。
この記事では、スプロケ変更とサイコン導入の関係、取り付け手順、注意点などを詳しく解説していきます。
スプロケット交換でなぜ誤差が出る?
クロスカブのメーターはフロントホイールの回転数から速度や距離を算出しています。つまり、スプロケット交換自体は直接メーターとは無関係のように見えます。
しかし実際には、スプロケットを15T化するとエンジン回転数が下がるため、走行時の体感速度やギアの選び方が変わり、メーター表示とライダーの感覚にズレが出てきます。
また、車両によってはタイヤサイズ変更などと合わせて行うケースもあり、結果として距離・速度の表示に誤差を生む原因となるのです。
この誤差を「正しく可視化」するために、サイクルコンピューターが非常に有効というわけです。
とくに、タイヤの外周をミリ単位で設定できるサイコンなら、15T化によるギア比の影響も踏まえたうえで、実走ベースの距離測定が可能になります。これが最大の導入理由でした。
使用したサイコン:CATEYE VELO 9(有線式)

私が選んだのは定番のCATEYE VELO 9。
理由は以下のとおりです:
- タイヤ外周を自由に設定できる
- 有線式で誤作動が少ない(電波干渉なし)
- 防水で安心
- 表示がシンプルで見やすい
- 価格が安い(2000円台)
クロスカブJA60への取り付け手順
① センサー取り付け(左フロントフォーク)

フロントフォーク内側にセンサーを設置。マグネットとの距離は5mm以内に調整し、タイラップでしっかり固定。JA60は取り付けスペースがあまりなく苦労の末画像の位置に固定。
② マグネット装着
マグネットも取り付け場所があまりない。ホイールに取り付けるとセンサーブラケットがうまく取り付けられない。結局上の画像のようにキャリパーボルトに貼り付けてからセンサーを決める。マグネットがセンサーに刻まれている中心線を通りかつ5ミリ程度の隙間が開くように微調整して、ホイールを回転させてモニターの作動もチェックする。うまく作動したらセンサーとマグネットをしっかり固定する。
③ 本体固定(マルチバー)

本体はハンドル上部中央にマウント。見やすく、邪魔にならない位置を選んだ。風防ステーやスマホマウントと干渉しないよう注意。
④ タイヤ外周設定
メジャーで実測し、サイコンに値を設定。これで純正メーターと比較して、どれだけ誤差が出ているかを確認可能になります。
タイヤに紐を巻き付けて長さを測る。結果183cmに決定した。
実走テストと精度の検証
実際に走行してみると、純正メーターよりサイコンのほうが実走距離に近いことが分かります。
例えば:
- 純正メーター:10.0km表示
- サイコン:10.1km(実測に近い)
- 純正メーター:10.0km表示
- サイコン:11.0km表示(10%誤差)
このような**「見えなかった誤差」を数値で把握できる**ことが最大の利点です。とくに燃費管理やルート記録、オイル交換時期の管理などに活用できます。

誤差の測定をしてみた。
注意点とワンポイント
- コードの取り回し:ハンドルの可動域を確保し、ブレーキホースに沿わせると綺麗に配線する。
- 防水対策:雨天走行するなら、コネクタ部に防水テープを巻いておくと安心。
- スプロケット変更の影響:速度表示の体感ずれはありますが、サイコンで「本当の速度」を把握できるため、スプロケ変更の効果も検証可能。
まとめ:カスタムしたクロスカブには“補助メーター”が効く!
クロスカブJA60は優れたバイクですが、スプロケット変更のようなカスタムをすると、表示系のズレが気になるようになります。そんな時に、自分で設定できて確実に距離・速度を把握できるサイクルコンピューターはとても頼れる存在です。
しかもDIYで簡単に取り付けられ、コストも数千円とリーズナブル。
カブを「乗る」から「乗りこなす」へ。
そんなステップアップをサポートしてくれる小さな装備です。
そして誤差を確認したので更に修正をしてみました。
都度計算をするのはやはり大変でした。
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