カブの効かないリアブレーキをメンテナンスする

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ドラムブレーキのメンテナンス

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タイカブのリアブレーキをメンテナンス

カブのリアブレーキが効かない
以前にデイトナのブレーキシューに交換して、その効きに歓喜したのだけれど、その代わりにドラムの内側の減りも早く、ドラム内部に段付きができてしまい、ちょっと怖くなって純正のブレーキシュー(中古)に戻した。
そうしたら思った通り効かない。ま、そもそもが効かないから交換したんだったね。そりゃ効かないわ。

やっぱりブレーキは効く方がいいので、どうにかならないものかと調べてみた。

このキタコのブレーキも溝が掘ってあってかっこいい。
溝は組んだら見えないしレビューがいただけない。効きが良くないというレビューがちらほらしているので、効きが悪いかもしれないブレーキはパス

やっぱりデイトナにしよう。ドラムの摩耗も10万キロくらいまでは持つだろう。
というわけでメンテナンス開始。

純正→デイトナ→純正→デイトナと紆余曲折を繰り返したから言える、
やっぱり効くブレーキが良い!
という結果に至った。

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リアホイールを外す

まずは分解から。

リアタイヤはスイングアームにアクスルシャフトという長い棒で固定されている。まずはそこら辺から緩めていく。

リアアクスルシャフト

wave125の場合はボルト側が14㎜、ナット側が19㎜。それぞれレンチで固定してから緩める。

アクスルシャフト

ブレーキのナットも外してしまう。スプリングが入っているから紛失しないように注意。

トルクロッド

トルクロッド。
コチラは12㎜だった。ワッシャーとかクッションゴムがあるので順番がわからなくならないようにする。
チェーンスライダーも緩める。

ここまで分解するとリアホイールが外れるが、カブ系はスプロケットを車体側に残すことができる構造なので、外すのはめんどくさい、知恵の輪状態。
斜めにしたり引っ張ったりしながら外す。

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ブレーキドラムのメンテナンス

とにかく汚い。
ブレーキが効くということは摩擦係数が高くて、動こうとする力と止めようとする力がぶつかり合って削れてしまう。

このドラムブレーキはブレーキダストがすごかった。
一般的にはパーツクリーナーで洗浄する。ブレーキパーツクリーナーというくらいだからね。
でもこれくらい酷いとまずはワイヤーブラシなどである程度かき出してしまったほうが早い。先端が曲がっているワイヤーブラシなどを用意すると奥もやりやすい。

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念のため言っておくけどパーツクリーナーは油を溶かしてしまうので、ベアリングには吹きかけてはいけない。

チェーンを触ったりするし、油汚れは相当だからゴム手袋や工業用洗剤を準備しておくと、後が楽。

ブレーキアームのメンテナンス

固定ボルトを外す。
アームとシャフトにはポンチマークの合わせマークがついている。
ブレーキシューの摩耗限界インジケーターがわかるだろうか?
下の画像では12時の位置と3時の位置に△マークがある。調整してここまで来たらもう交換してくださいねという目安。

ブレーキシューの摩耗限界インジケーターを外す。
このインジケーターは切り欠きがついているので付くところにしかつかない。
つまり間違ったところにはつかないので安心だ。

シャフトの周りにフェルトのリング(ダストシール)がついているのでここにはオイルを染み込ませる。

ブレーキシャフトの汚れやさびなどをきれいに落としたのち、潤滑と防錆を兼ねてグリスを薄くまんべんなく塗布する。つけすぎると制動力に影響するので薄く薄くが基本。

ドラムの内部を清掃する。
ワイヤーブラシでゴシゴシしてブレーキダストをこそぎ落とす。
今回はドラムの段差があり気になるので240番のペーパーで均していく。
段差があるということはブレーキシューが当たっていないということなので、そんなに気にしない。気分的に気のすむところでやめる。

ブレーキドラムのシューの当たり面に筋がついていると思うのでそちらを重点的に研磨する。
当て板をした方がひずみが出にくいのでおすすめ。

ドラムブレーキのメンテナンス

ブレーキシューのメンテナンス

ブレーキシューも汚れがひどい。
まずは汚れを落としていく。そのあとドラムと同じようにペーパーを当てていく。今回は#240を使用した。布やすりが良いらしいが家になかったので手近にあった紙やすりを使う。

テカテカしている部分が熱硬化している部分なのでペーパーを当てて一皮むいていく。だんだんとつや消し状態になっていくので全体が同じようにつや消しになるまで磨く。

筋が消えるまでもう少し研磨した。

これは新品のシュー。いくら何でもここまではきれいにならない。ほどほどに。

あとは逆の手順で組んでいく。
ブレーキダストで手が真っ黒になったので画像は無し。手袋したほうが良いですよ。
たるみは上下に20㎜程度。スライダーで引っ張り左右同じくらいの引っ張りになるように目盛りやタイヤ、チェーンがまっすぐになっているか?などをチェックする。
外した部品を元通り組み立て、ボルト、ナットの締め忘れがないか確認する。

乗ってみる

乗ってみると全然違う!
効かなくなった純正シューとの比較だから、対象がしょぼすぎてアレだけど、ブレーキを踏むと効く!これは当たり前か。

少し踏むと少し効く、強く踏むとギューッと聞く。強く踏むと食い込んだ感じに

コントロール性がアップしたということだ。

wave125はフロントディスクブレーキなのでどうしても前ブレーキに頼りがちだけど、後ろブレーキが効くようになると制動の安定性もでて、車体コントロールがしやすくなる。

ドラムの減りが気になるけど、車両の賞味期限(10万キロいけるか?)くらいは持ちそうな減り具合だし、もっと乗るほど愛着があるなら多少出費はかさむけどホイールを交換すれば済む話なので、やっぱりよく効くブレーキシューを選択するのは精神衛生上も良いと思うので、シューの交換と同時にドラムのメンテナンスをするといいと思いますよ。


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